「火車」 宮部 みゆき ― 2011-11-07

良い小説だった。
1980年代後半から社会は好景気を迎える一方、ローンの支払い不能が深刻化し、世間を騒がせるようになっていた。これらの世相を背景に当事者の苦悩が人ごとでは済まされない社会問題であるかを作者 宮部 みゆきが人間の欲望、弱さそして他人を哀れむ優しさを織り交ぜながら綴った彼女らしい味わい深い作品。 作家 佐高 信 があとがきに称賛を寄せていたのがうれしい。彼のような辛口の人物が褒めるだけある中身の濃い小説。

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